エックスサーバー株式会社が、2年ほど前からシン・レンタルサーバーという名の新しいサービスを提供しています。
この記事ではシン・レンタルサーバーが、エックスサーバーと一体どう違うのか?ということについて簡潔に書きます。
大前提として、ここでは双方とも最もリーズナブルなプランについて比較します。
シン・レンタルサーバー | エックスサーバー |
---|---|
ベーシックplan | スタンダードplan |
なお、本記事はエックスサーバー株式会社の提供でお送りいたします。
料金
まず気になるお値段ですが、シン・レンタルサーバーの方が劇的に安いです。
3ヶ月契約で月額1000円切るのは何かの間違いかと思われるかも知れませんが間違いではありません。
シン | エックス | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 |
3ヶ月 | 990円 | 1,320円 |
6ヶ月 | 990円 | 1,210円 |
12ヶ月 | 880円 | 1,100円 |
24ヶ月 | 825円 | 1,045円 |
36ヶ月 | 770円 | 990円 |
レンタルサーバーでよく見られる料金体系として、初めの3ヶ月は月額900円程度で4ヶ月目以降の更新に関しては月額2000円なんてのもあります。
なのでデカデカと書いている料金の安さに騙されないようにしてもらいたいのですが、シン・レンタルサーバーに関しては、普通に上記の値段で更新できます。
その辺の料金体系をちゃんと分かっている人からしたら、シン・レンタルサーバーは圧倒的に安いです。
キャンペーンでさらに半額とかになっていますので、詳しくは公式サイト(https://server.xfree.ne.jp/)をご覧ください。
シン・レンタルサーバー
機能面
サーバーの構成、スペックに関しては、全く同じと言っていいです。
以下、主なスペックについてまとめています。全く同じなので比較する意味はありませんが、双方文句のつけようがないスペックとなっています。
シン | エックス | |
---|---|---|
容量 (NVMe SSD) | 300GB | 300GB |
CPU | 6コア | 6コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 |
独自SSL | 無料 | 無料 |
自動バックアップ | 14日分 | 14日分 |
RAID構成 | RAID10 | RAID10 |
MySQL | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
KUSANAGI | 採用 | 採用 |
コスパがとんでもないことになっているのがお分かりでしょうか?事実上、無制限にwebサイト作り放題ですし、処理能力も堅牢性も十分すぎるレベルです。
このスペックで、月額990円(3年契約だと770円)です。
電気代の高騰や半導体不足を理由に、業界全体として値上げやむなしの空気が漂う昨今において、異次元のコスパです。
シン・レンタルサーバー
WordPress環境の構築
双方とも、WordPressのインストールはサーバーの申込みと同時に完了するお手軽さになっています。
ユーザー名やメールアドレスなどを入力欄に入れるだけです。
ちなみにブログ名は後からいくらでも変更できますので、仮の名前で大丈夫です。ユーザー名とパスワードはWordPressにログインする際に要りますので、メモするなりしておきましょう。
初めての人でも迷うことなくできる簡単さになっています。良い時代になったものです。
エックスサーバーもシン・レンタルサーバーも、WordPressの高速化にかなりこだわったサーバー構成になっているので、WordPressサイトを作りたい人には双方ともかなりおすすめです。
シン・レンタルサーバー
エックスサーバーとの違い
スペックが全く同じで、料金が圧倒的に安かったらエックスサーバーよりシン・レンタルサーバーの方が良いに決まってるじゃないかと思いますよね。
というかエックスサーバーの存在価値はあるのか?と。
その辺を少し掘り下げてみます。
アダルトサイトOK
基本的にエックスサーバーはアダルトサイトの運営はNGです。ところがシン・レンタルサーバーはアダルトサイトもOKとなっています。
は?
そうなんです。アダルトサイトを運営したい人にとっては、シン・レンタルサーバーの方が上位互換になります。
割と儲かるらしいので、アダルトサイト運営に挑戦したい方はやってみてください。なんせサーバー代はたった770円です。
チャットサポートなし
こちらはエックスサーバーの下位互換ということになりますが、シン・レンタルサーバーはチャットによるサポートが受けられません。
サポートの手厚さという意味ではエックスサーバーの方がしっかりしています。
とは言えメールや電話によるサポートはありますし、ヘルプページは充実しているので、分からないことがあったら調べることは可能です。
シン | エックス | |
---|---|---|
電話 | ◯ | ◯ |
チャット | ✕ | ◯ |
メール | ◯ | ◯ |
最新版と安定版
エックスサーバーは言わば安定版です。一方でシン・レンタルサーバーは最新版と言えます。
シン・レンタルサーバー | エックスサーバー |
---|---|
最新ver. | 安定ver. |
何か大きなシステム変更や新しい施策を導入する際に、いきなりエックスサーバーに手を加えるのではなく、シン・レンタルサーバーの方で試用運転してから、何か問題点などが見つかった場合はそれらを改善しブラッシュアップした上でエックスサーバーの方に本格導入するといった使い方です。
業界最高クラスの安全性を誇るエックスサーバーらしい運営方針だなと思います。
例えば、現在では両サーバーともWordPressの高速化技術で有名なKUSANAGIを採用しておりますが、KUSANAGIの導入に際しては先にシン・レンタルサーバーに実装して試した上で、エックスサーバーにも実装したそうです。
もちろんシン・レンタルサーバーにおいても事故のないよう慎重に運用されているので、これまでのところ特にトラブルは起こっていません。
特に問題がないのであれば、むしろ最新の技術をいち早く使えるのはメリットだという見方もできると思います。
シン・レンタルサーバー
結局、どっちが良い?
で、結局どっちにするか?
個人的にはシン・レンタルサーバーで間違いないと思います。
明らかにダウングレードな点は無いにも関わらず、圧倒的に安いんですから選ばない理由は無いでしょう。
今からレンタルサーバーを借りてWordPressサイトを作るなら、シン・レンタルサーバーがベストチョイスだと思います。
そんなに安くて大丈夫?
なぜエックスサーバーと同等のサービスがそんなに安くなるのか?不安に思ってる人の為に、そのからくりをこっそり教えます。
ちなみにここからのお話は私の想像ですので、信じるか信じないかはあなた次第です。
レンタルサーバー業界というのは、コスパが命です。いかに良い環境をいかに安く提供できるかが勝負です。
サーバーのスペックは年々向上し、ソフトウェアの技術革新などもあり、新しくてより良いサービスがどんどん誕生します。
その結果、これまでの常識では考えられないようなハイスペックかつ低価格のサービスがどんどん後発で出てきます。
長年運営している会社にとって、その価格競争にさらされるのは非常に辛いものがあります。
というのも既に多くの顧客からいわゆるサブスク的に料金をもらっているので、もし価格競争にさらされて全員一律に値下げするとなるととてつもない収入減になってしまいます。
なので、できれば既存の顧客との契約は変更したくないわけです。
かといってお高く止まっていては新規顧客は安い方へ流れてしまいます。
そこでエックスサーバーさんがひねり出したのが、本家エックスサーバーよりワンランク下という位置づけで、格安料金にて提供する新サービスです。
このジレンマが想像できますでしょうか?
他社に勝つためにスペック面ではゴリゴリ本気を出しながら、本家エックスサーバーよりむちゃくちゃ安いので、あくまで本家よりは劣ってる感を演出せざるを得ないのです。
そのために取って付けたような差が、チャットサポートの有無や、最新版と安定版という違いです。
最新版というのはいわば「お試し環境」です。
ただ、「お試し環境」だからと言って事故るようなことをするはずがありません。エックスサーバーは長年、安定運営のノウハウを積み重ねて来ていますから。
要するに何が言いたいかと言うと、実は全然劣ってないんです。(笑)
既存のサブスク売上は維持しつつ、コスパ勝負に勝つために本家エックスサーバーと同等のハイスペックサーバーを破格で提供する為の新サービス。それがシン・レンタルサーバーなわけです。
というわけで、安すぎることに対して何ら心配する必要はありません。
歴史あるエックスサーバー社ならではのジレンマから生まれたこの超お得サービスをどうぞ安心して享受して下さい。うらやましい限りです。(T_T)
シン・レンタルサーバー
申し込みフロー
シン・レンタルサーバーの申し込みは非常に簡素になっています。早い人なら2、3分で終わります。サクッとやってしまいましょう。
まずはシン・レンタルサーバーを開きましょう。
→https://server.xfree.ne.jp/
右上の申し込みボタンをクリックします。
左の新規お申し込みボタンをクリック。
サーバーIDはそのままでOK。
プランは、通常プラン、ベーシックプランを選んでおけば大丈夫です。
WordPressを使いたい人はクイックスタートを利用するにチェック。
キャッシュバックの額が半端ないので、キャンペーン中は最低でも12ヶ月は契約したいところ。長ければ長いほどキャッシュバック金額は膨大に!
ドメインを無料で貰えるので、もらっておきましょう。欲しいのを入れてみて取得可能!となったらOK。
あとはWordPressのアカウント情報を入力。ブログ名は後から変更できるので仮でOK。ユーザー名、パスワードはWordPress管理画面にログインするのに必要なのでメモっておきましょう。全部入力したらシン・アカウントの登録へ進むをクリック。
シン・レンタルサーバーにログインする為のアカウント情報、および個人情報、お支払いのカード情報を入力したら完了です。
お疲れ様でした!お得で楽しいシン・ライフを!
シン・レンタルサーバー